金利とは

金利相場の基本

(1) 概説

物やお金(通貨)の貸し借り(これを信用といいます)のとき、元本以外に加算される部分を一般に"利子"といいます。この利子をお金で支払い受け取ることが一般です。つまり、お金(通貨)の形で支払い・又は受け取る利子のことを"金利"といいます。
この代表的な例が銀行預金です。銀行(信用できる機関)に預金して、利息を受け取る事です。この利息は銀行に預金した金額(元本)、預金した機関と利率によって決まります。
この利息が利子、利率が金利の事です。
金利は元本又は元金に対する金利の額の比率、つまり利子率又は利率として表現されることが多いため、この利子率・利率を"金利"と表現しています。

資本主義以前の経済社会では、通貨の貸し借りのとき、金利を付けること、そしてそれを取ることを"罪悪"であると考える人々もいました。中世の宗教革命以前のキリスト教会が金利付の取引を禁止することもあったようです。古代ギリシャの哲学者アリストテレスは"通貨は交易の手段(物と物との交換するときの手段)にすぎないのに、通貨が通貨(金利)を生むことは不合理とする"「通貨不妊説」をとなえました。この考え方が中世の教会法の制定に大きな影響を及ぼしたといわれています。
産業資本の蓄積が少なく、蓄積された通貨が少なく通貨の貸し借りが消費の目的に行われ、生産の目的に行われなかった時代と考えると金利を"罪悪"とする考え方は自然だったのかもしれません。

12世紀ごろから、商業資本が発達し、蓄積されるようになりました。商品を生産する過程から利益が生まれ、その利益(利潤)から金利を払うことができるようになっり、金利に対する教会の見方も中世後期には変わってきました。当時の教会法学者や神学者は通貨の使用に対する対価としての金利(利子)「ウズラ」は禁止していました。
債務者が借金の返済に加えて債権者の被った被害は賠償しなければならないとしていました。
*この損害賠償の意味での金利(利子)が、英語の「インタレスト」(金利)の語源「インテレッセ」です。

近代に至って産業資本が形成され、商品の生産過程から利益が生まれ、資本主義的な経済体制が確立されるようになって、通貨の貸借取引に際して金利を支払うことに疑問を持たなくなりました。
今日では、産業の対象が、企業だけでなく、個人、および国、地方公共団体等と広義にわたっています。

人間にとって、現在のことと、将来のことと、どちらが重要と考えるでしょうか。"お金"に限定して考えると、現在お金があれば今必要とする物を買うことができますが、なければ何もできません。必要とする物を手に入れるには、借金するしかありません。
将来のお金は現在使うことはできません。このことは、現在お金を必要とする人は、今お金を必要としない人(貸し手)からお金を借りてくることを意味します。借り手にとって将来より現在の方が大切なことと理解されます。借り手にとっては、現在のお金の価値は将来のお金の価値より高い訳ですから、現在と将来の価値の差額を支払う必要があります。この差額が金利と考えられます。

そこで、借り手は、一定期間、現在のお金を使う権利を貸し手から手に入れることになります。つまり、一定期間お金を使用する権利を、金利を支払うことで手に入れたと考えることができます。一方、貸し手は一定期間、今必要としないお金を使用する権利を放棄する代償として、金利を受け取ることになります。
このように考えると、金利を支払うことで、"将来の時間の価値"を買うことができたと、又"現在から一定期間の将来まで金を使うことのできる権利"を買うことができたと言えます。

(2)利子学説(金利の本質とは何かを考えた学説)

1.制欲説又は禁欲説
通貨を保有する者が、その通貨を消費に充てることを抑制したことの対価として、金利が生まれるという考え方です。
通貨を使って物を買う(消費する)ことを"がまん"して通貨を蓄積してその結果、財が増えたと考えるとき、増えた分(金利)は"抑制の対価"の結果であるとする説。
2.時差説
固一の財(物)であっても、将来の財は現在の財よりは低く評価されるのは当然で、同じ様に、現在の通貨は将来の通貨よりその価値が高いのが当然とする考え方です。従って、現在と将来の通貨を交換するときには、その差額の分だけ財(物)を補充しなければならない。この差額が金利であるという説。
3.流動性選好説
通貨は最も流動的な資産なので、この流動性を満足させてくれる通貨に対する需要は根強いものがあります。この場合、金利はこの流動性を手放す代償として生ずる報酬だと考えるのです。そして、金利水準は、流動性の欲求を満足させるために利用できる通貨量と、流動選好(liquidity-preference)、流動性を欲求する需要の強さが均衡するところで決定されるとしています。
したがって、通貨量が増加すれば(流動性選考が弱くなる)金利が低くなり、通貨量が減少すれば(流動性選好が強くなる)金利は高くなるとする説。
4.産業資本・利潤説(マルクス経済学)
近代の資本主義的経済体制の下では、金融取引の多くが企業の資本の不足を補うために企業に融資されました。融資された資本をもとに商品の生産過程から生ずる利潤から、その一部を貸し出に支払われたのです。このとき、金利は利潤を生む通貨を利用することができたことに対する代償として理解されます。
間接金融中心の社会機構での考え方といっても良いと思われます。
5.需給説(近代経済学)
金利は通貨の借り手が貸し手に対して通貨を一定期間使用させてもらう対価として支払うものとして解釈します。その時、通貨はその使用権を売買する際の手段と考えます。その市場として、財市場は、一般の物やサービスが売買される場所、通貨市場は通貨の貸借や金融商品の売買を行う場所として考えます。
この二つの市場の全体のバランスが均衡するところが金利水準となるのです。
金利は、物の売れ行きや民間投資、政府の財政支出の大小等、景気を決定する要因に左右されながら全体のバランスによって決められるものとしています。

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