金利の決まり方

通貨市場

通貨市場において、通貨の需要の側面と供給の側面に分けて分析します。

(1)通貨の需要

ものを購入するために、その準備として通貨を保有したいという動機による人々、場合によっては借金しても目的の物を購入したい人々にとって、通貨の需要は、ものの売買高である所得(マクロ的)が増えれば増えるほど大きくなります。

一方、万一の出費のために、その準備として、通貨(現金)保有したいという動機の人々、また人によっては、いまある金融資産や土地・家屋等の実物資産などを整理して換金して現金として通貨を保有する人もいるかもしれません。この様な人々にとって、金利が高い時には金融資産等の収益を生む資産へシフトするために、通貨の需要は、小さくなります。逆に、金利が低い時には、その需要は大きくなると考えます。通貨の需要は、ものの購入または非常時の出費の準備という2つの動機の大小によっていると考えます。

しかし、今の現実を見る限り、金利が低いからという単純な理由で資金需要が増えるとは考えられません。経済が安定成長している場合の理論構成といえます。

(2)通貨の供給

通貨の供給は、日本銀行(中央銀行)によるマネーサプライによって最終的に決まるものと考えます。最後の通貨の番人ですから、彼らの金融政策は時間的なずれはあるもののマクロ的にはその範疇に収まるものと考えられます。それも、実体経済に対する正確な判断とその金融政策に対する一般の人々の信頼があってのことです。

人々の所得(収入)が少なく金利が高い時には、通貨に対する需要は小さくなります。反対に、所得が多くなって金利が低い時には、資金需要は大きくなります。

実体経済が安定しており、収入に対する不安がない社会であれば、この理論通りになるものと思われます。そこに金融政策だけでは限界があるものと考えられます。

LM曲線とは
通貨の需要と日本銀行によるマネーサプライがちょうど一致するような金利と所得の組み合わせを描いたものがLM曲線です。

財市場

一般的な有形の物品の売買や一般のサービス産業・金融業・運送業・情報産業等のような無形のサービス・技術・利便性を対価に売買する市場をさします。この財の価格は、その需要と供給が一致するレベルで決まるものと考えます。そのためには、人々の貯蓄と企業の投資が一致することを前提に考えます。

一般的な有形の物品の売買や一般のサービス産業・金融業・運送業・情報産業等のような無形のサービス・技術・利便性を対価に売買する市場をさします。この財の価格は、その需要と供給が一致するレベルで決まるものと考えます。そのためには、人々の貯蓄と企業の投資が一致することを前提に考えます。

投資は、物やサービスと言う財に対する需要が旺盛であることが前提ですが、例えば企業から見て、各企業の生産性の効率に比べてその調達コスト(金利)が低いほど、設備投資等の前向きの資金需要が刺激されますから、その金利が下がれば下がるほど投資は増加します。

IS曲線とは
財市場で人々の貯蓄と一般企業の投資との需給がちょうど一致するような金利と所得の組み合わせを描いたグラフが、IS曲線です。

US-LM曲線

図表の解説(条件および仮定)
ここでは、通貨市場における通貨の需要と中央銀行のマネーサプライが一致しており、なお且つ、財市場における人々の貯蓄と企業の投資が一致していることを前提にした経済状況が今あると考えて下さい。
この時、図表の貨幣市場でのLM曲線@と財市場でのIS曲線@の交点Eで、それぞれの金利と所得が均衡しているということができます。


※1.日本銀行が、金融政策の変更のために通貨供給量を増大させる金融緩和政策を行ったと考えてください。
この場合、金利は低下します。したがって、LM曲線が下にシフト(LM曲線1→LM曲線2)します。そして、IS曲線とLM曲線の交点はEからE’へ移動します。(財市場のIS曲線は動かないものと考えます。)このことは、所得が、増大したということを示しています。つまり、金融緩和へ政策が変更されたために、以前に比べ金利は低下し、その効果として所得が増大するということを説明しているのです。

※2. 次に、例えば、経済状況が過熱気味になり、企業の投資意欲が旺盛になった場合、または、政府が財政支出を増大させる財政政策を採用するという状況を考えてく下さい。 この時、財市場の需給バランスの変化から金利は上昇しますが、所得も増大します。IS曲線は上へシフト(IS曲線1→IS曲線2)しますから、均衡点はEからE’’へ移動します。景気過熱または景気拡大の財政政策が取られたの経済状況では、資金需要が出てくると考えられますから、金利は、上昇気味になります。このIS曲線は上にシフトするものと考えられますから、通貨市場のLM曲線が動かないものと仮定すれば、所得も増大するものといえます。
ところで、この図表をつかって、景気循環の説明をすることが出来ます。
景気循環は、この図ではEからE’、F、E’’、そしてEへと左回りで1回転する経済の均衡点と考えることもできます。
E、E’、Fの動きが好況期を,F、E’’、Eが景気後退期を表しており、とくに景気の過熱期E’→Fでは金利が上がっても生産量が上がること、また、景気の崩壊期F→E’’では金利は下がっているのに生産量も下がっていくという状況が、説明できます。 
金利は、所得とともに、通貨市場と財市場の2つの市場における需給バランスによって同時に決定されます。そして、2つの市場の需給バランスは、日本銀行の金融政策(マネーサプライ)、人々の通貨を保有しようという動機、企業による財の供給や投資の判断、政府よる財政政策などさまざまな要因から影響を受けて、変化すると考えられます。


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